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自由堂ノックの「生きるは恥だが死に切れず」

死にたがりの楽天家・自由堂ノックがが裁判傍聴やADHD、仮面ライダー、刀使ノ巫女などをテーマに書きます。

何度も繰り返されてきた!「発達障害特番」のとんでもないミスとは?

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何度も繰り返されてきた!「発達障害特番」のとんでもないミスとは?

「何度も同じミスを繰り返す」

発達障害、とくにADHDに見られる特徴だ。

しかし、これと同じことが、発達障害について取り上げた特番でも繰り返されている。

ここ最近、発達障害についての特番が増えてきた。

増えてきた、といってもだいたいやってるのはNHKで、民放でそういった特番をやっているのはあまり見かけない。

ところが、この発達障害特番では、結構同じミスを繰り返してしまいがちなのだ。

そのミスとはずばり、

「発達障害のあらゆる症状を全部、『発達障害』の一言にまとめてしまうこと」「発達障害という一つの障害が存在するかのように放送してしまうこと」

発達障害には大きく分けてASD(自閉スペクトラム障害、アスペルガー)、ADHD、学習障害の3つに分けられる。

いや、「発達障害を3つに分けた」というよりは、「この3つをまとめて発達障害と呼ぶ」の方が適切かもしれない。

そう、「同じものを3つに分けた」のではなく、「違うものを1つにまとめた」という感覚。

それくらい、この3つ、全然違う。

ADHDとASDは、真逆といってもいいくらいだ。

ADHDの場合、視野が広い分、視界に入るあらゆるものに気を取られる。

一方、ASDの場合、視野は狭く、視界に入っていても注目していないものは見えていないに等しい、らしい。

最後に「らしい」とつけたのは、僕は自閉スペクトラムではないため、あくまでも本やネットで聞いた程度のことしか言えないからだ。

ところが、この真逆のADHDとASDを併発する人がいるのだ。

「視野が広くて全部気になる」ADHDと、「視野が狭くて気付かない」ASDが併発するとどのような感覚になるのか、僕にはわからない。

そう、同じ発達障害でも、自分がかかわっていない部分については、全然当てはまらないし、よくわからないのである。学習障害なんて僕は完全にお手上げの領域だ。

ところが、発達障害特番では、この全然違う3つを「発達障害」の一言でまとめてしまうことが多々ある。

「今夜は発達障害の特番をやります。当事者に取材してきました」というので番組を見てみると、出てくるのはASDの人だけで、「いやぁ、発達障害って大変ですねぇ」。

それを見て、テレビの前でADHDと学習障害はちゃぶ台をひっくり返す。「それは俺達には関係ねぇ!」と。

3つのうちのどれか1つに特有の症状を、さも発達障害全員共通の症状のように扱われることもあり、やっぱりちゃぶ台をひっくり返す。「その感覚は俺たちにもわからねぇ!」と。

もう、IKEAが何個あってもちゃぶ台が足りない。

当然、そんな放送がされれば、「発達障害は全員そうなんだ」という風に思われてしまう。だが、「発達障害全員に共通すること」なんてまずない。

たとえるなら、欧米のテレビで、「東アジアに住む人間は漢字文化なので、みんな中国語が共通語です」と放送されてしまっているようなものだ。それを見た日本人や朝鮮人は「いや、ウチ、中国語使ってないから!」と総ツッコミをする、そんな状況である。

「同じ発達障害を3つに分けた」のではなく、「3つの全然違うものを、脳の発達の具合が他の人と違うから、まとめて発達障害と呼んでいる」だけなのである。
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プロフィール

HN:
自由堂ノック
年齢:
35
性別:
男性
誕生日:
1989/03/01
職業:
ライター、商業ラッパー
趣味:
旅、ラップ、特撮
自己紹介:
地球一周した人見知り。フリーライター、地下小説家、商業ラッパー、「さいたま野仏ミュージアム」館長。焼肉記事や特撮記事書いたり、小説『あしたてんきになぁれ』を書いてネット公開したり、野仏の研究したり、川の写真撮ったり、仮面ライダーと戦隊を見たり、TRPGをやったり、そんな毎日。

P R