今回の被告はいかつい男性。今回は詐欺事件です。
このご時世、詐欺で捕まる人っていうのは、ほとんどがオレオレ詐欺です。
彼はオレオレ詐欺の受け取り役でした。
仲間がとあるおばあさんの孫に成りすまして電話をかけ、すぐにお金が必要だから持ってくるように言います。そして、自分は取りに行けないけど、知り合いが代わりに受け取ってくれると言って、受取場所を指定。
さて、被告はこの仲間から連絡をもらい、受取場所へ向かいました。
受取場所は住宅街の駐車場。
偽名を使っておばあさんの孫の知り合いに成りすまし、紙袋に入った札束を受け取りました。
そこで、張り込んでいた警察官が現れ、被告は逮捕されました。
そう、被告の罪状は「詐欺未遂罪」だったんです。
ちなみに、被告の受け取ったお札も裁判では「模擬紙幣」と呼ばれていました。おそらく、よくテレビとかである「上と下のお札だけ本物で、あとは新聞紙」みたいなやつでしょう。
おばあさんは、最初から騙されてなんかいなかったのです。警察に通報し、「騙されたふり作戦」を実行していたのです。
こうして、被告は捕まってしまいました。まあ、騙された方が悪いんですよ。
少なくても、お金を受け取った瞬間まで、被告はそう思っていたはずです。