先日、大宮のコワーキングスペース
「7F」の食事会で速読の講師の方とお会いした縁で、
速読の体験授業を受けさせてもらうことになりました。
別に義理で行ったわけでなく、私には速読を必要とする理由があったのです。
基本、プライベートで本を読むときは、わざとゆっくり読む派です。
ジョン・キム先生の『時間に支配されない人生』という本に、「本を読むのと同じくらいの時間を、その内容を吟味する時間に充てる」と書いてあり、僕もわざと少しずつ読んで、同じくらいの時間を思索に充てるように心がけています(あ、最近あまりできてないかも)。
しかし、それとは別に、仕事で、記事を書く史料として本を読むことがあります。
特に歴史系。ネットで検索すればすぐ出てくるようなことを書いても意味がないので、図書館へ足を運びます。
先日、
マザー・テレサについて調べていた時のこと。
生前のマザー・テレサの書簡を集めた本がある、ということで、別の取材の合間に読んでみたのです。
その分厚さ、約600ページ!
よその町の図書館で借りることができないので、3~4時間のうちに読み切らなければいけない。
……450ページまでは頑張りました。
これは極端な例だとしても、一つの題材で2~3冊目を通す、なんてこともあるわけです。
仕事で読むときに関しては早く読めた方がいいなと思い、今回体験授業を受けてみました。
詳しくノウハウを書いちゃうと営業妨害になっちゃうと思うので詳しくは書きませんが、
小手先のテクニックを身に着ける、というよりは、
脳の力を引き出して読むスピードを高める、といった感じです。
通常、文字を読むときは左脳を使います。左脳は言語を司る脳なのです。
そうではなく、
右脳を使ってイメージでページを捉えよう、というお話。右脳の使われていない部分を働かせるために、いろいろなしかけがレッスンの中に入っています。
例えば「高速で再生されるイギリス英語がずっと流れてる」。ニュース原稿みたいなテンションの英文が、超高速で流されます。さっぱり聞き取れない。
イギリス英語っていうのは日本語とは周波数が違うらしく、聞きなれない音が流れているだけで脳が活性化されるのだとか。
他にもいろいろなことを意識して脳を活性化させながら本を読むトレーニングなどをしました。
速読っていうから、てっきり集中して本の内容を読み取るものだと思ってたら、そうではなく、
周りの状況を把握しながら本を読む。そうすることで脳を活性化できるみたいですね。
2時間ずっと座っていて、激しい運動をしたわけではないのに、
終わったら結構疲れてました。普段使わない脳みそを使っていたようです。
え? 効果はあったのかって?
やる前とやる後で、1分間で読める文字が倍くらい違ってました。
とはいえ、2時間たっぷりトレーニングをした直後の数値ですから。毎回本読む前に1~2時間トレーニングしてたら、速読の意味ないわな。体得するには体験版ではなくてちゃんとした正規のレッスンを受講したほうがよさそうです。
速読に興味なくても、脳トレとしていくのもありかも。左脳ばっかり使ってると、アタマカタくなるからね。
楽読