さあ、やってまいりました。日本が誇る日曜朝の2大ヒーロー、仮面ライダーとスーパー戦隊、どちらが強いのか、検証する時間です。
そういえば、昔、そんな映画があったなぁ。なんか、勝敗はうやむやなままで終わった気がする。
仮面ライダーとスーパー戦隊、どっちが強いのか!?
よく言われるのが、
「スーパー戦隊は5人で怪人一人分の強さ」だということ。「5人力を合わせないと怪人には勝てない」「だから、仲間同士力を合わせることが大切なんだよ」というのがスーパー戦隊のコンセプトです。
一方、
仮面ライダーは大体一人で怪人を仕留めます。
ということは、
1対1では仮面ライダーの方が強い!
でも、戦隊は5人で1セットみたいな側面が強いですから、やっぱりスーパー戦隊は5人そろって戦わないと、真の強さがうかがえないのではないか。
そうなると、一人のライダーと5人の戦隊の強さが拮抗していたとき、
やっぱり人数の多いほうが有利なのか? そう考えると軍配はスーパー戦隊に上がります。
さらに、スーパー戦隊は合体ロボを持っています。
「軍事力」という面ではやはりスーパー戦隊が上!
とはいえ、仮面ライダー、とくに平成1期あたりは、シリアスな作風が多く、平成2機も後半はシリアス傾向が強いです。
やはり、
シリアスな展開にもまれてきた仮面ライダーの方が、ノリと勢い重視のスーパー戦隊よりも、土壇場に追い込まれた時の精神力が強いのではないか?
……と、あれやこれやと考えてもきりがありません。
そもそも「仮面ライダー全体」と「スーパー戦隊全体」で考えるから、答えが出ないのです。なぜなら、お互い長寿シリーズで、種類もそのバリエーションも豊富。「あのライダーの能力を使えば」「いや、そこであの戦隊が出てきたら」と考え始めたらきりがありません。
そこで、僕は「同種対決」に目をつけてみました。
どちらも長寿シリーズですから、「動物モチーフ」とか、「和風モチーフ」とか、「乗り物モチーフ」とか、モチーフがかぶっているライダーと戦隊がいくつかあるのです。
同じモチーフ同士だったら、「どっちが強い?」を決められるのでは?
というわけで、さっそく、ライダーファイト!
第1試合:魔法対決 仮面ライダーウィザードVS魔法戦隊マジレンジャー
魔法を使う仮面ライダーとスーパー戦隊の対決!
まずは、マジレンジャーの使う魔法を見ていきましょう。
赤:練成魔法 物質を別のものや道具に作り替える
黄色:魔法薬 魔法の力を持つ薬を作れる
青:占い 未来をざっくりと占える
ピンク:変身魔法 モノや他人に姿を変える
緑:兄貴魔法 植物を自在に操れる
メンバーそれぞれで得意な魔法が違います。
一方、仮面ライダーウィザードが使える魔法を見ていきましょう。
スメル:悪臭を放つ。
ドレスアップ:着替える。
……使えねぇー! ウィザードの魔法、使えねぇー!
……って書くと、ウィザードのファンからはこんな苦情が来るはず。
魔法のチョイスに悪意を感じる! と。もっと使える魔法あるだろ、と。
たとえば、ウィザードを代表する魔法である「ビッグ」。
なんと、体の一部を巨大化できるのです。
これでもう、マジレンジャーなんてひとひねりよ!
でも、
マジレンジャーは全身を巨大化してマジマジンとなり、さらに合体してマジキングになれるんだよね……。
いやいや、ウィザードにはさらにすごい魔法があるぞ。ずばり、分身魔法。
「コピー」を使えば、ウィザードが何人にも増える!
ただし、全員同じ動作しかできないのが難点。
ところが、強化アイテム「ドラゴタイマー」を使えば、ウィザードが分身し、しかも分身体がそれぞれ独立した意思を持つのだ!
分身体はそれぞれ違った動きを見せ、さらに、それぞれ別の場所で別の敵と戦うことも可能!
分身の数は全部で4体!
……マジレンジャーは初期メンバーで5人なんですけど。しかも、この後さらに増えるし。
どうやら魔法対決はマジレンジャーに軍配が上がりそうです。
第2試合:自動車対決 仮面ライダードライブVS自動車系戦隊の皆さん
第2試合は自動車モチーフ対決。仮面ライダー側は仮面ライダードライブで決まりですが、スーパー戦隊側は高速戦隊ターボレンジャー、激走戦隊カーレンジャー、炎神戦隊ゴーオンジャーと、3組ほどいます。
しかし、どの組が出てきても、ドライブの勝利は揺るがないでしょう。
なぜなら、ドライブは、自分以外の周囲の動きを遅くできる
「重加速現象」を引き起こせるのだ!
3戦隊のうち誰が来ようと、これで動きを止めてボッコボコだぜイエーイ!。
何なら3戦隊全員で来ようとも、ボッコボコだぜイエーイ!。
もっとも、ドライブには「重加速現象は使わない」という心情がありますが、
それは「重加速現象を使うと、市民が『グローバル・フリーズ』という事件を思い出して不安になるから」という理由。
別の世界のヒーロー相手なら、そんなの関係ないぜイエーイ!
しかも、戦隊側が高速移動で重加速を振り切ったとしても、ドライブは一人で能力も多彩。やっぱりボッコボコだぜイエーイ!
というわけで、自動車対決はドライブの勝利!
しかし、そんな仮面ライダードライブですが、次の対決ではそううまくはいかないようです。
第3試合:警察対決 仮面ライダードライブVS特捜戦隊デカレンジャー&警察戦隊パトレンジャー
デカレンジャーは宇宙警察の地球署のメンバー。宇宙人犯罪の専門家チームです。
パトレンジャーは国際警察日本支部の戦力部隊。いわば花形で、後輩たちからの羨望も熱い!
それに対するドライブが所属する特状課は、オカルト担当と揶揄される警視庁の窓際部署。
何より、ドライブに変身する泊進ノ介は、
階級が一番下の巡査。
これはもう、ドライブに勝ち目はありません。階級的に。
デカレンジャーのデカマスターなんて、肩書が「地球署署長」ですから。警視庁所属とはいえ、窓際部署の巡査なんて、紙くずも同然。
どうやら、仮面ライダードライブは、デカマスターの靴磨きや、パトレンジャーのお茶くみで終わりそうです。
他にも、いろんな組み合わせの勝負があるよ。みんなも色々試してみてね。